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  1. 4)沖縄美ら島財団 寄附講座
沖縄美ら島財団総合研究所

普及啓発の取り組み

4)沖縄美ら島財団 寄附講座

真壁正江*1・前田好美*1

1.はじめに

一般向け事業である「美ら海自然教室」や「美ら島自然教室」、「美ら島・美ら海工作室」、小中学校を主な対象とした「学校連携事業」等に加え、沖縄県における高等教育を支援することを目的に、平成27年度より県内の大学において寄附講座を開講している。試験実施となった昨年度に引き続き、公立大学法人名桜大学(沖縄県名護市為又1220−1)において、平成28年度本実施として開設した。

2.実施報告

1)実施内容

図-1 寄附講座の様子
図-2 寄附講座の様子

図-1 寄附講座の様子
図-2 寄附講座の様子

平成28年度以降の新入生のカリキュラムで卒業単位に含まれる選択科目講座「沖縄理解特別講義」の一講座として開講した。「沖縄の動植物と文化」をテーマに、前後期それぞれ全15回実施した(前期日程:平成28年4月~8月、後期日程:平成28年9月~平成29年2月)。講座では、海洋博公園、沖縄美ら海水族館、首里城などの施設管理や亜熱帯性動植物および歴史文化の調査研究に携わってきた当財団の職員が講師(図-1)となり、各事業の成果等、具体的な事例を含めて講義することで沖縄の自然環境および歴史文化への理解を促した。各回の講師と講義内容は表-1のとおりである。

2)実施結果

学生の登録数は前期日程37名、後期日程2名であった。前期日程では期間を通して欠席も少なく、受講態度も良好であった。受講者の少なかった後期日程では、大学側との調整によりシニア層を中心とした市民への公開講座として情報を開示、告知を行った。その結果、述べ76名が受講した。
今年度より卒業単位に含まれる科目として開講したこと、事前に4月の新入生オリエンテーション等でのチラシ配布、学内にポスターを掲示するなどし周知を図ったことが、前期日程の登録数確保に繋がったと考えられる。一方、後期日程での登録数が伸びなかった要因として、前期日程の開講時に比べ広報を展開することができず、実質1年目である本講座の認知度の低さを補うことができなかったことが挙げられた。今後の実施にあたっては大学側との連携強化と、講義の周知徹底を図る。

表-1 平成28年度寄附講座 講義内容一覧
表-1 平成28年度寄附講座 講義内容一覧

 

*1普及開発課

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