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  1. オキゴンドウの繁殖生理の特徴と白血球数との関係についての論文が掲載されました
沖縄美ら島財団総合研究所

海洋生物の調査研究

オキゴンドウの繁殖生理の特徴と白血球数との関係についての論文が掲載されました

オキゴンドウ
オキゴンドウ

オキゴンドウは世界中の暖かい海に広く分布する小型歯鯨の一種です。沖縄美ら海水族館では、現在9頭が飼育されています。今回、沖縄美ら島財団では、三重大学との共同研究を行いオキゴンドウの繁殖生理を解明することを目的に、3頭のメスの飼育個体の2006年から約10年間の血液データをもとに解析を行いました。その結果、血中プロゲステロン濃度の変動から、性周期の長さは40.5日で妊娠期間は14ヶ月であることがわかりました。また性周期中の白血球数は排卵の時期に最も低くなり、その後黄体期に向けて徐々に上昇しました。妊娠中の白血球数は妊娠前と比較して有意に高くなり、特に妊娠初期に高くなりました。繁殖と白血球数との関係を調べた報告は,世界でもはじめての例となります。

著者名

Noriko FUNASAKA, Motoi YOSHIOKA, Keiichi UEDA, Haruka KOGA, Makio YANAGISAWA, Sotaro KOGA and Kouji TOKUTAKE (太字:財団職員)

題名

Long-term monitoring of circulating progesterone and its relationship to peripheral white blood cells in female false killer whales Pseudorca crassidens

雑誌名

The Journal of Veterinary Medical Science

DOI

10.1292/jvms.18-0075

お問い合わせ先
総合研究所
〒905-0206 沖縄県国頭郡本部町石川888番地
TEL:0980-48-2266   FAX:0980-48-2200

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