1. 沖縄美ら島財団総合研究所「保全・栽培技術賞」を受賞!絶滅危惧種「オキナワセッコク」の液体窒素による凍結保存技術が評価

プレスリリース

沖縄美ら島財団総合研究所「保全・栽培技術賞」を受賞!絶滅危惧種「オキナワセッコク」の液体窒素による凍結保存技術が評価

2026.06.18

一般財団法人 沖縄美ら島財団総合研究所(所在地:沖縄県本部町、所長:佐藤 圭一)は、公益社団法人日本植物園協会(東京都)より、植物の育成や保全に顕著な業績を上げた団体等に授与される「保全・栽培技術賞」を受賞しました。

今回の受賞は全国でわずか2団体のみで、“沖縄県内の団体としては唯一”の快挙となります。また、当研究所による同賞の受賞は今回で3回目となり、これまでの継続的な植物保全への取り組みと研究成果が改めて高く評価されました。

当研究所ではこれまで、沖縄島北部(やんばる地域)の自然林にのみ自生する野生ラン「オキナワセッコク」の保護・保全を目的とした、種子保存条件の試験に関する研究に取り組んできました。本研究では、同協会誌において、液体窒素を用いた「-196℃」での凍結保存がオキナワセッコクの種子の長期保存および発芽において極めて有効であることを科学的に立証し、絶滅の危機に瀕する野生植物の保全において、種子による長期保存技術を確立した本成果は、今後の野生植物保全において極めて重要な知見であると認められ、今回の受賞へと繋がりました。

当研究所は、今回の受賞を契機に、今後さらなる種の保護・保全に向けた取り組みを推進してまいります。

発表雑誌

  • 雑誌名:日本植物園協会誌 第59号(2026年4月発行)
  • 論文名:「保存温度及び保存期間がオキナワセッコクの種子の発芽に及ぼす影響」
  • 著者名:徳原憲・佐藤裕之・阿部篤志

ポイント

  • 絶滅危惧種の保全において、種子による保存が重要である。種子の保存期間および保存温度の影響を調査し、オキナワセッコクにおいて液体窒素による-196℃の凍結保存が有効であることを明らかにした。
  • 上記の論文内容が、今後の種の保全を目的とした種子保存の技術において大きな知見であると評価され、日本植物園協会から2026年5月に表彰された。

オキナワセッコクとは

  • 学名:Dendrobium okinawense
  • 特徴:沖縄島北部の山地の自然林内、大木の樹幹等に着生する野生ランであり、沖縄島にしか見られない固有種です。茎は束生して垂れ下がり、白色又は淡紅色の5cmほどの可憐な花を咲かせます。かつては普通に見られましたが、園芸用の乱獲や自然林の伐採、ダム建設による自生地の水没などにより現在はごく限られた場所にわずかに残るのみとなっています。
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    絶滅危惧種のオキナワセッコクの花
    写真:阿部篤志(沖縄美ら島財団 総合研究所)
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    液体窒素で2年間保存した種子の発芽の様子
    写真:徳原憲(沖縄美ら島財団 総合研究所)

一般財団法人 沖縄美ら島財団総合研究所

(一財)沖縄美ら島財団総合研究所は、亜熱帯性動植物や沖縄の歴史・文化に関する調査研究、技術開発、普及啓発を担う研究拠点です。蓄積した知見をもとに、環境保全や資源の持続的利用に関する調査研究を推進し、国内外との連携を通じて成果の社会還元と地域の持続可能性向上に貢献しています。

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お問合せ
一般財団法人 沖縄美ら島財団 調査企画広報課 島袋裕美
TEL:0980-48-3649 / FAX:0980-48-3122
E-mail: koho3649@okichura.jp

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